【アーユルヴェーダ体験】 ドーシャ診断と私の体質について

アーユルヴェーダ日記

初日の意外な診断結果

アーユルヴェーダ施設に到着した初日、主任ドクターによる詳細な診察を受けました。脈診、舌診、問診を通じて約1時間かけて行われた診察の結果、私の体質は「ヴァータとピッタが高い状態」だと診断されました。

とても優しい主任ドクターのマノジュ先生

正直なところ、この診断結果を聞いた時は驚きました。自分では健康だと思っていたのですが、ドクターの説明を聞くうちに、普段感じていた不調の原因が見えてきたのです。

ドーシャって何?基本を理解する

アーユルヴェーダでは、私たちの心身は「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」という3つのエネルギー(ドーシャ)のバランスによって成り立っていると考えられています。

ヴァータ(風のエネルギー)

  • 特徴: 動き、循環、神経系を司る
  • バランスが取れている時: 創造性豊か、活発、柔軟性がある
  • 過剰になると: 不安、不眠、便秘、関節痛、集中力低下

ピッタ(火のエネルギー)

  • 特徴: 消化、代謝、体温調節を司る
  • バランスが取れている時: 知性的、リーダーシップがある、決断力がある
  • 過剰になると: イライラ、炎症、胃酸過多、皮膚トラブル

カパ(水・土のエネルギー)

  • 特徴: 構造、免疫、潤いを司る
  • バランスが取れている時: 穏やか、持久力がある、愛情深い
  • 過剰になると: 重だるさ、むくみ、鼻詰まり、やる気の低下

私の症状とドーシャの関係

ドクターの説明を聞いて、思い当たることがたくさんありました。

ヴァータ過剰の症状

  • 最近、なかなか眠りにつけない日が続いていた
  • 些細なことで不安になりやすい
  • 肩こりや首の痛みが慢性化
  • 便秘がちで、お腹の調子が不安定
  • 集中力が続かず、考えがまとまらない

ピッタ過剰の症状

  • ストレスを感じるとすぐにイライラしてしまう
  • 胃もたれや胃痛を感じることが多い
  • 肌荒れやニキビができやすい
  • 完璧主義で自分にも他人にも厳しくなりがち
  • 暑がりで、夏場は特に体調を崩しやすい

これらの症状について、今まで単なる「体質」や「性格」だと思っていましたが、ドーシャのバランスの乱れが原因だったのです。

ドクターからのアドバイス

診断結果を受けて、ドクターから以下のようなアドバイスをいただきました:

ヴァータを落ち着かせるために:

  • 規則正しい生活リズムを心がける
  • 温かい食べ物を摂取する
  • オイルマッサージで皮膚に潤いを与える
  • 瞑想やヨガで心を静める

ピッタを鎮めるために:

  • 冷たく甘い食べ物を適度に取り入れる
  • 辛いもの、酸っぱいものを控える
  • 怒りやイライラを溜め込まない
  • 適度な運動で熱を発散させる
ドーシャ診断が行われる診察室の建物

ドーシャ診断で感じたこと

この診断結果は、正直なところとても意外でした。普段から食事や睡眠にはかなり気を付けているつもりだったからです。バランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠時間も確保していたので、まさか体質のバランスが乱れているとは思いませんでした。

しかし、ドクターの説明を聞いて気づいたのは、「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」「いつ食べるか」、そして「どのような質の睡眠か」も重要だということでした。アーユルヴェーダでは、同じ食材でも調理法や摂取のタイミング、その人の体質によって体への影響が変わるのです。

この診断を受けて、自分の体と心の状態を客観視することができました。西洋医学では「異常なし」とされることも、アーユルヴェーダでは未病の段階で捉えて対処することができるのだと実感しています。

今後のトリートメントでは、これらのドーシャのバランスを整えることを目標に、オイルマッサージ、ハーブ療法、食事療法などを組み合わせて進めていく予定です。

自分の体質を深く理解することで、今後の生活習慣や食事の選択にも活かしていけそうです。この貴重な体験を、これからも詳しくレポートしていきたいと思います。

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