【アーユルヴェーダ料理教室】現地の先生に学ぶ伝統の味づくり

アーユルヴェーダ日記

アーユルヴェーダの世界では、「食べ物は薬」という考え方が根付いています。今回は施設で週に1回開催される料理教室に参加し、インドの伝統料理を通してその智慧に触れてきました。

食堂が教室に早変わり

料理教室の会場は、普段私たちが食事をしている施設の食堂です。週に1回、この場所が特別な学びの空間に変わります。外部から招かれた料理の先生が講師を務め、食堂のスタッフの皆さんが助手として参加してくださいます。

アーユルヴェーダ施設のこじんまりとした食堂

この日のメニューは、施設の昼食でもお馴染みの「アビヤル」と「バターミルクカレー」。どちらもインドの家庭では当たり前のように作られている伝統料理です。

日本人には馴染みのない食材の数々

料理教室が始まると、まず驚いたのは使用する食材の豊富さでした。日本ではなかなか手に入らない、見たことのないスパイスや野菜がテーブルに並びます。しかし、インドの参加者たちにとっては、まさに「おふくろの味」を作る身近な材料ばかり。

この違いが面白く、教室中はインド人参加者からの質問が絶えません。 「この野菜はどこで買えるの?」 「スパイスの組み合わせはなぜこうなの?」 「家では少し違う作り方をするけれど、どちらが正統派?」

先生も参加者同士も、みんなで知識を共有しながら進む、とてもアットホームな雰囲気でした。

アーユルヴェーダの食事哲学を実感

アビヤルは南インドの代表的な野菜カレーで、複数の野菜とココナッツを使った栄養バランスの良い一品。バターミルクカレーは、消化を助ける発酵食品であるバターミルクを使った、体に優しいカレーです。

料理を作りながら先生が教えてくれるのは、単なる調理法だけではありません。それぞれの食材がもつ性質、体への働き、季節や体調に応じた調整方法など、アーユルヴェーダの食事療法の考え方を実践的に学べるのです。

「このスパイスは消化力を高める」 「この野菜の組み合わせは栄養の吸収を良くする」 「この時期の体調にはこの味付けが適している」

まさに、食べ物を薬として捉えるアーユルヴェーダの智慧を、五感で体験できる貴重な時間でした。

伝統の味に込められた深い意味

完成した料理をみんなでいただきながら、改めて感じたのは、インドの伝統料理の奥深さです。単に美味しいだけでなく、長い年月をかけて培われた「体を整える」ための工夫が随所に込められています。

スパイスの配合、野菜の切り方、調理の順序、すべてに意味があり、それらが絶妙に組み合わさって、栄養バランスの取れた一皿が生まれるのです。

毎週の楽しみ

この料理教室は、アーユルヴェーダの理論を座学で学ぶだけでは得られない、実践的な体験を提供してくれます。毎週異なるメニューで開催されるので、インドの多様な料理文化に触れながら、自然と健康的な食生活の知識が身についていきます。

現地の人々との交流も、この体験の大きな魅力の一つ。料理を通じて文化の違いを感じながらも、健康で美味しい食事を求める気持ちは万国共通だということを実感しています。

緑に囲まれたアーユルヴェーダ施設の食堂

今回学んだアビヤルとバターミルクカレーの詳しいレシピは、別のサイトでご紹介します。

 バターミルクカレーのレシピはこちら

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