アーユルヴェーダ施設での至福のチャイタイム

アーユルヴェーダ日記

インドの伝統医療アーユルヴェーダ施設で過ごす午後3時半。施術で緩んだ身体に染み渡る、あの濃厚な甘さと香り。日本人の私が体験した本場のチャイ文化と、その奥深さをお届けします。

治療の一環としての午後のお茶

 アーユルヴェーダ施設での滞在で最も心待ちにしている時間—それはアフタヌーンティの時刻です。午後3時半になると、食堂スタッフが「冷めると美味しくないから」と淹れたてのチャイとビスケットを部屋まで届けてくれます。

全身の力が抜けた午後の施術後、緑豊かなベランダで味わう濃厚チャイは、まさに至福のひとときです。治療の一環として外部からの食べ物持ち込みが禁止されているこの施設では、甘いものといえばこのチャイとビスケットだけ。だからこそ、この時間が特別な価値を持つのでしょう。

「うわー、濃い〜!」衝撃の出会い

初めてチャイを口にした瞬間、思わず声が出ました。「うわー、濃い〜!!!」 その色はまるでココアのよう。私たち日本人が知る紅茶とは別物です。

ふと思い出したのは、かつてネパール人から教わったチャイの作り方。「日本の紅茶は薄いから」と、たった1杯に紅茶パック3つも使っていたことが、今なら納得できます。最初は驚きの味でしたが、不思議とクセになる独特の風味に、今では魅了されています。

ちなみに、インドで単に「チャイ」と言えば普通のミルクティーのこと。ショウガやカルダモン、シナモンなどのスパイスが香る、私たちが想像するインドの紅茶は「マサラチャイ」と呼ばれるのです。

チャイの作り方

 施設のスタッフから直接伝授された本場のチャイの作り方をご紹介します。意外なほどシンプルですが、とにかく紅茶を濃く煮出すのがポイントです。

材料(2人分)

  • 紅茶の茶葉:大さじ1.5杯(またはティーバッグ3〜4個)
  • 水:200cc
  • 牛乳:200cc
  • 砂糖:お好みで

※マサラチャイにする場合は以下も追加

  • スパイス(シナモン、ジンジャー、カルダモン):各小さじ1/2杯

作り方

  1. 鍋にお湯を沸かし、沸騰したら紅茶の葉(マサラチャイの場合はスパイスも)を入れて5分煮出す
  2. 牛乳を加えて再度沸騰させたら、弱火で5分煮る(煮こぼれに注意!)
  3. 好みで砂糖を加えて完成

私の場合は、手軽さを求めてマサラチャイ用のスパイスミックスを愛用しています。これを加えるだけで本格的な味わいが楽しめるので、インド旅行の余韻を自宅でも味わいたい方におすすめです。

冬の寒い日には、体の芯からポカポカと温まるマサラチャイが特に心地よい癒しをもたらしてくれます。毎日の生活に、ほんの少しのアーユルヴェーダの知恵と癒しを取り入れてみませんか?

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