アーユルヴェーダの食事療法

アーユルヴェーダ日記

食事の重要性

 アーユルヴェーダでは、食事は心身の健康のために重要な意味を持っています。インドでは昔から、「食事が適切であれば薬は要らない」と言われているほどです。

 旬の食材は自然のエネルギーに溢れています。その土地で採れた新鮮な食材を使うことで、自然の力を体に取り込むことができるのです。

 一日のメインの食事には、6味7色を取り入れるようにします。「6味」とは、酸味・甘味・塩味・辛味・苦味・渋味のことで、 「7色」は赤、緑、黄、白、紫、茶、黒の食材です。

  消化力は太陽のエネルギーの強さと連動しているので、食べる量は、朝:昼:夕=1:2:1が好ましいです。また、消化には空気(空間)が必要なので、胃の中は食べ物が50%、水分が25%、空間が25%になることが理想です。腹6分目から腹8分目ですね。

 また、食事は瞑想の一種とも言われ、じっくりと味わいながら時間をかけて食べるようにします。食事で満足感を得ることも、とても大事なのです。

インドでの朝食

 これは、私が滞在していたアーユルヴェーダ施設の朝食の例ですが、南インド定番の朝食メニューです。

南インド定番の朝食。

 焼バナナ、ドーサ、ココナツミルクカレー、野菜スープの4品で、食後に甘くて濃いチャイ出されます。ドーサというのは、挽いた米粉をクレープのように薄く焼いたもので、モチモチした食感です。

インドでの昼食

 一日のメインの食事が昼食で、3食の中で一番ボリュームがあり、毎日とても楽しみでした。カレー2種、野菜炒め、蒸し野菜、サラダが定番のおかずです。

 使う野菜の種類やスパイスを毎食変えているので、ぜんぜん飽きませんでした。日本に帰ってからも、ときどきこの食事が恋しくなります。

 昼食の例をもう一つご紹介します。主食(写真中央)は野菜とセモリナ子粉を蒸した「ウプマ」と呼ばれるもので、食感はクスクスに似ています。

インドでの夕食

 消化力が落ちてくる夕食は、ボリュームを抑えたメニューになります。主食はトマトのビリヤニでした。細長いバスマティ米を半茹でにしたものを、野菜やスパイスと一緒に炊き込んだ、手のかかる料理で絶品です。

たびこのプロフィール
たびこ

 「30歳までに30ヵ国を旅行する!」と決め、20代終わりに公務員を辞めて中南米コスタリカに旅立つ。約2年バックパック一つで中南米15ヵ国を旅して、30歳までに30ヵ国の目標をクリア!
 帰国してから8年ほど専業主婦として3人の子育てに専念しながら、家族と日本国内をあちこち旅する。その後は"旅する会社員"として休暇を利用して旅を続けている。最近はテレワークを活用して、海外に長期滞在もできるようになった。
 旅の目的地は観光地よりも、現地の人々が普通に暮らす場所が好き。ローカルな食べ物は昆虫でも何でも挑戦。

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