アーユルヴェーダ施術①:アビヤンガム

アーユルヴェーダ日記

初めてのアーユルヴェーダ施術

 いよいよ待ちに待ったアーユルヴェーダの施術です。初めての施術はアビヤンガムという全身の薬草オイルマッサージで、アーマ(老廃物や毒素)を排出する基本施術です。

 少し緊張しながら待っていると、担当のセラピストが部屋まで迎えに来てくれました。石鹸、ボディたわし、タオルが入った施術バッグを持ってもらい、同じ建物の施術室に案内してもらいました。施術室には薬学の神様ダンワンタリを祭る祭壇があり、中央に高めのベッドが置かれています。一回の施術を行うセラピストは全部で4人もいます。施設入所から退所まで同じセラピストが担当しますが、クライアントの体をよく観察していて、小さな変化があっても担当ドクターに伝えています。

アーユルヴェーダの神様ダンワンタリ
施術室の内部

 隣の脱衣室で服を脱いで、セラピストに使い捨ての下着を着けてもらいます。そしてベッドに座り胸の前で手を合わせると、セラピストが健康とアーユルヴェーダの神に祈るマントラを唱えます。マントラの後に、頭頂部、へそ、手のひら、足の裏にオイルを塗る儀式を行ってからベッドに仰向けになりました。ベッドの左右に一人ずつセラピストが立ち、同じタイミングで心臓から末端に向けて丁寧にマッサージしてくれました。横向きになったり、うつ伏せになったりして体の向きを変えながら、温かいオイルで45分ほどの全身のマッサージを受けました。途中で担当ドクターのDr.アヌジャが様子を見に来ました。恥ずかしさもあって目を閉じていましたが、温かいオイルが気持ちが良いのと移動の疲れから、いつの間にか眠ってしまいました。

 ボディマッサージの次は、顔のマッサージです。リンパに沿って老廃物を流すマッサージは、1回だけでも顔のむくみも取れそうです。血流が良くなったので、肌にツヤが出た気がしました。

 顔のマッサージが終わると脱衣室に移動して椅子に座りました。たくさん汗をかいたので白湯を1杯飲んでから、ヘッドマッサージを受けたら施術は終わりです。ヘッドマッサージが終わると、隣のバスルームで、セラピストが背中のオイルを石鹸で洗い流してくれました。さらに自分で体のオイルを洗い流してから服を着て、セラピストが頭頂部にパウダーを指で押し付けてもらって終了です。

 セラピストがココナツの実と施術バッグを持って部屋まで付き添ってくれました。全身の力が抜けたのと、たくさん汗をかいたせいか、体がだるく頭がボーっとするので、ココナツウォータを飲みながらソファーに座ってしばらく休んでいました。施設での過ごし方の案内書にも、「施術後は15分ほど横になって休むこと。」と書かれていました。かなり体力を消耗したようです。アーユルヴェーダでは、昼寝は体を重くするので、寝ないようにとされています。また、昼は食べたものを燃やす時間帯とされています。私も眠ってしまわないようにテラスに出て、椅子に座って緑の木々を眺めて過ごしました。

マッサージ後にココナツウォーターで水分補給

 帰国後のアフターケアとしてセルフマッサージを勧められ、退所時にマッサージオイル2種類を処方して頂きました。1つは全身マッサージ用で、もう1つは腰痛などの痛みをある部分のマッサージ用です。インドを思い出しながら、家でもマッサージを続けています。

 インドの他の施設では、強力な下剤を飲むなどのキツイ施術をする話も聞いていたので、来る前は少し心配していました。でも、ここの施設は体に負担をかけないように、最低2週間かけてゆっくりデトックスしていきます。

たびこのプロフィール
たびこ

 「30歳までに30ヵ国を旅行する!」と決め、20代終わりに公務員を辞めて中南米コスタリカに旅立つ。約2年バックパック一つで中南米15ヵ国を旅して、30歳までに30ヵ国の目標をクリア!
 帰国してから8年ほど専業主婦として3人の子育てに専念しながら、家族と日本国内をあちこち旅する。その後は"旅する会社員"として休暇を利用して旅を続けている。最近はテレワークを活用して、海外に長期滞在もできるようになった。
 旅の目的地は観光地よりも、現地の人々が普通に暮らす場所が好き。ローカルな食べ物は昆虫でも何でも挑戦。

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