〜ナガルジュナ・アーユルヴェディック・センター滞在記〜
「お客様」ではなく「患者様」としてのウェルカム体験が始まるまで、私はよく知らなかった。この15日間が、5000年の英知に基づいた「本気の治療」であることを。
レセプションでの「入院」手続き
施設に到着すると、まずレセプションへ。ここでの光景は、リゾートスパというより完全に「病院」の受付でした。外来患者さんたちが処方薬を受け取りに来る傍らで、私は「入所」の手続きを行います。書類へのサイン、顔写真撮影。
ウェルカムフラワーとしてガーベラの花を受け取るなど、リゾート施設のような歓迎も受けました。そしてカルテが作成され、私の「アーユルヴェーダ生活」が公式に始まりました。

カスタマーサービスの女性に案内されて宿泊棟へ向かう道中、まるで植物園のような光景が広がります。小道の両脇には、見たこともない薬草やスパイスの植物が競うように茂っています。「自分の体に入る薬草が目の前で育っている」という不思議な実感が湧いてきました。

図書室に立ち寄ると、アーユルヴェーダやインド文化に関する書籍が多言語で並んでいます。英語、ドイツ語、フランス語、そして日本語の本も。世界中から人々がここを訪れているという事実が、この施設の本気度を物語っています。

「5段階」の病室選択
宿泊施設には5つのグレードがあり、すべてバスルーム付き。その名称からして、すでに「高級ホテル」と「病院」の絶妙な融合を感じさせます:
- ロイヤル・エグゼクティブ(バルコニー付きスイートルーム)
- エグゼクティブ(バルコニー無しスイートルーム)
- プレミアムルーム(リビング付きスイートルーム)
- デラックスルーム(バルコニー付きの広めの部屋)←私の選択
- クラシックルーム(スタンダードな部屋)


下から2番目のデラックスルームを選んだ私。部屋に足を踏み入れると、その清潔感と機能性に安心感が広がります。シンプルながらも広々としたスペース、心地よさそうなベッド、そして何より徹底的に掃除された浴室。
クローゼットを開けると、衣類を掛けるハンガーの横に「ヨガマット」が備え付けられていました。これぞまさに「インドあるある」。日本のホテルに置かれている浴衣のように、ここではヨガマットが当たり前の備品なのです。



バルコニーから見える薬草の庭
緑豊かな敷地を見渡せるバルコニーは、この「病室」の最大の魅力。ウェルカムドリンクとして部屋に届けられたチャイを手に、バルコニーの椅子に腰掛けました。
スパイスの香りが立ち上るチャイを一口飲むと、「インドに来た!」という実感が突然湧き上がります。眼下に広がる薬草園を眺めながら、これから始まる未知の体験への期待と不安が入り混じった気持ちに浸りました。
ただし、38℃という灼熱と、どこからともなく現れる蚊の存在が、バルコニーでの瞑想的時間を短縮することに。「12月なら快適だったのに」と少し残念に思いつつも、涼しい室内へ退散しました。
🌿 アーユルヴェーダ・ティップス: 施設での滞在に最適なのは10月〜2月の乾季。湿度が低く、気温も25〜30℃程度と快適です。モンスーン時期(6月〜9月)は治療効果が下がるとされています。



「癒しの邪魔をする」意外な存在
到着時から気になっていたのは、時折聞こえる轟音。それは、頭上すぐを通過する飛行機の爆音でした。空港から車で20分と聞いていたものの、実際には川を挟んでわずか2kmほどの距離に滑走路があったのです。


「癒しのリトリート」を想像していた私にとって、この予期せぬ「現代文明の侵入」は少なからぬショックでした。しかし、ベッドサイドテーブルの引き出しを開けたとき、すべてが繋がりました。懐中電灯と虫よけクリームに混じって、丁寧に包装された「耳栓」が置かれていたのです。
この施設での生活については、「アーユルヴェーダの施設での一日」で紹介しています。
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